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鮭をチューブで高速輸送する遡上お助けチューブ「Fish Passage」

ダムや水門の建設によって人は河川のコントロールに成功したが、同時に鮭が川を上って産卵する「遡上」を妨げることになってしまった。一方アメリカのシアトルに所在するWhooshh Innovationsは、鮭をチューブで輸送することで遡上を助ける「Fish Passage」の開発を進めている。

鮭を傷つけずに優しく転送

「Fish Passage」はダムや水門などをまたぐようにして、柔らかなチューブを設置する。そして川の下流側の施設で水路へと鮭を誘い込み、観察タンクを通した後ポンプによる水流の力で上流へと輸送するのだ。動画を見ると、チューブの中をかなりの速度で鮭が移動していることがわかる。しかし上流へと運ばれた鮭は再び元気に泳ぎ出しており、その体にダメージもなさそうだ。

「Fish Passage」はワシントン州のクレ・エラムダムで実際にテストを行っている。このダムの幅は1100フィート(約340m)、高低差は165フィート(約50m)で、チューブの長さは1700フィート(約520m)にも及ぶ。このシステムがなければ、鮭はとても上流へと移動することはできなかっただろう。

鮭の選別も可能

さら装置にはスキャナーが取り付けられており、鮭の種類の判別も可能だ。そして上流への輸送が必要なサーモンだけ仕切り板でチューブへと移動させる。河川によっては鮭の遡上用のラダー(階段)を設けている場所もあるが、その移動には鮭にとって大きな労力を必要とする。

このような柔らかいチューブを使う輸送システムは、もともと果物の収穫に利用されていた。そこでWhooshh Innovationsは同じシステムを繊細な鮭にも利用できないかと考え、「Fish Passage」を開発したのだ。また遡上用の階段を建設するよりも安価に鮭の輸送ができるとしている。

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チューブで鮭をストレスなく移動させる、画期的な輸送システム「Fish Passage」。人だけでなく、魚にとってもストレスフリーな時代?

Fish Passage
Whooshh Innovations

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