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世界を魅了する宙に浮く日本の盆栽「air bonsai」

古くからの日本の伝統文化の一つ、「盆栽」。しかし、一般的にはやはり「年寄りの趣味」というイメージが強く、若い世代の人にはなかなか馴染みがない文化なのかも知れない。

しかし、現在世界では「BONSAI」の単語で話が通じるほど広く人々に知れ渡っている。近年では発祥の地である日本より、海外での評価や人気の方が高くなっているようにも感じられる。

2016年の1月、世界最大のクラウドファンディング「Kickstarter」で、68か国から約1億円の資金調達に成功した「air bonsai」は、まさに海外での「BONSAI人気」を証明するプロダクトだ。

フワフワと宙に浮くBONSAI

通常、盆栽は鉢に仕立てられている。鉢の形や種類は様々であるが、共通しているのは“動かない”ということだ。さらに、盆栽は樹を植え付ける角度によって、全体の印象がガラっと変わると言われているため、正面を決めるのはとても重要だということだ。

日本から世界に向けてアート活動を行っている「Hoshinchu」が開発した「air bonsai」には正面はない。それどころか「宙に浮いている」のだ。いつも正面からしか見てもらえなかった盆栽が、クルクル回り、360度その姿を披露している。正面が大切と言われる盆栽も、角度を変えて見れば、正面以外にも美しさが潜んでいるのだと実感する。

宙に浮く仕組み

盆栽の浮遊回転を可能にしているのは、マグネットの力である。“energy base”と呼ばれる装置で浮遊回転させているのだ。“energy base”は、陶磁器でできており、日本の伝統的な有田焼きが使われているものもある。

“little star”と呼ばれる苔玉の中には、マグネットとスポンジが入っており、植物を簡単に植えられるようになっている。これをACアダプタにつないだ“energy base”の上に浮かべれば、約1~2cm離れて浮遊しながらゆっくりと回転する。

最大300gまでの“little star”を浮かせることが可能だ。好きな植物が植えられるので、国内外問わず、たくさんの人が楽しむことができそうだ。植える樹や量によって、回転の仕方も変化するという。

「Made in Japan」の伝統を世界へ

「air bonsai」を購入すると、陶磁器、軽石、苔玉、座布団などがついてくる。それらは、一つずつ丁寧に職人が日本で生産している。「Hoshinchu」のHPでは、それぞれの製造風景や植物の植え方についての動画や説明が詳しくあり、彼らのプロダクトに対する熱い想いが伝わってくる。

盆栽には決められた形式やルールが存在するという。この伝統的な文化に、マグネットの力で浮遊させるアイディアを取り入れることは、彼らにとってかなりの冒険であったと予想される。しかし、一つ一つの製造風景を見ると、古くから伝わる盆栽という文化に敬意を払いながら、盆栽の更なる発展を願う気持ちが感じ取れるだろう。

宙に浮く盆栽が教えてくれること

地球という星に生まれ、その恩恵や素晴らしさをつい忘れてしまう私たち。今一度、私たちは星人であることを思い出し、この地球をもっともっと大切にしてほしいという思いが、彼らの名前「Hoshinchu」(星人・star people)には込められている。

自分の手で作る小さな星、「air bonsai」を手間ひまかけ育てる時、きっと「自然」が持つ美しさを改めて実感できるはずだ。そして同時に、わたしたちが住む地球も、またかけがえのない「星」のひとつであることを気づかせてくれるはずだ。

air bonsai
Hoshinchu

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