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WeWorkが働き方を変える!? ビジネスモデルや日本進出の展望は

2017年8月に日本市場への参入が発表され、大きな話題を呼んだ「WeWork」。日本だけではなく、世界各国で急速に拡大し、ユニコーン企業として注目を集めているが、そもそもWeWorkとはどういう企業でどういうサービスを展開しているのだろうか。従来のシェアオフィス事業やコワーキングスペース事業との違いや、日本進出の展望についてまとめてみた。

WeWorkとは

WeWorkとはニューヨークに本社を置くアメリカのスタートアップ。2010年に創業し、世界15カ国49都市155カ所で展開している。事業内容は「起業家向けのコワーキングスペースの提供」だが、フリーランス、スタートアップから大企業まで、さまざまな個人・団体が利用している。

2017年3月にはソフトバンクが3億ドルの出資を決定。2017年7月時点で企業価値は200億ドルと、いま最も注目を集めるユニコーン企業のひとつだ。

コワーキングスペース事業は数多くあるが、WeWorkがユニークなのはそのコンセプトだ。WeWorkのwebサイトには企業ビジョンとしてこう掲げられている。

「To create a world where people work to make a life, not just a living(ただ生きるためだけに働く場所ではなく、人生を彩るオフィススペースを創造しよう)」

WeWorkのビジネスモデルとは

WeWorkのビジネスモデルは、主にオフィスのレンタルサービスだ。

プランは「カスタム・ビルドアウト」「プライベートオフィス」「専用デスク」「ホットデスク」の4種類。都市によって料金は異なるが、2017年12月末時点でプライベートオフィスは月額12万9000円〜、専用デスクは8万2000円、ホットデスクは5万5000円。

シェアオフィスとしては高めの価格設定だが、賃料が高く魅力的な企業が集まる場所に価格を抑えて入居できる点は大きなメリットだと言われている。

WeWorkが注目される理由

ここまでの話だと、よくあるシェアオフィスサービスのように思うかもしれない。しかし、WeWorkが注目を集める一番の理由は「強力なコミュニティ機能」だ。

例えば、WeWorkは会員専用のSNSを持ち、上記で紹介したいずれのプランでもログインができる。会員専用のSNS上では、世界中のWeWork会員と繋がり、交流することができる。例えば、オランダに移住したフリーライターの女性は、会員専用のSNS上でアムステルダムでライターの仕事を探したところ、3分後には仕事の紹介があったという。

仕事だけではなく、ヨガイベントの告知や、各国でのWeWork会員のコミュニティも数多く作成されている。Facebookグループのビジネス版のようなものと言えるかもしれない。

オンライン上での繋がりだけではなく、オフィスへの自然光の入り方からゴミ箱の位置に至るまで完璧に計算された空間も注目を集める理由のひとつだ。余計なことを一切考える必要はなく、快適に仕事に集中することができる、と多くのワーカーから支持を集めている。

2018年には日本進出

2017年7月18日にソフトバンクグループと合弁会社WeWork Japan(WWJ)の設立を発表した。ソフトバンクグループとWeWorkはそれぞれWWJへ50%出資を行い、クリス・ヒル氏が最高経営責任者に就任。2018年初めに、「六本木アークヒルズ」、「GINZA SIX」、「新橋」の3か所にWeWorkオフィスをオープンする予定だという。

日本にはすでにさまざまなコワーキングスペースが存在しているが、クリス・ヒル氏は「WeWorkはただのコワーキングスペースではなく、グローバルコミュニティのプラットフォーム」と明言。フリーランスから大企業まで、その動向は大きな注目を集めている。

WeWorkは日本の働き方を変えるか

2017年9月25日に、Forbes JAPANと岡村製作所の主催で開催された「Work Style Session 2017」で、クリス・ヒル氏は「日本の働き方を変える気はない」と名言している。自分たちで人々の文化やワークスタイルを変えたいということではないようだ。

参考記事:「WeWorkは日本の『働き方』を変える気はない」CEOが明かす真意

WeWork設立の理念は、デジタルやテクノロジーによって意見交換やコミュニケーションが生まれる場所を作ることや、働く場所をクリエイティブに創造し「月曜が待ち遠しいオフィス」を作ること。その結果として、人々の働き方に変化が生まれているのだ。

例えば、オランダのアムステルダムのWeWorkオフィスでは、利用者たち同士が気軽にコミュニケーションを取るだけでなく、WeWorkスタッフが間に入って紹介をしているシーンも見られるという。こういったことが日本でも受け入れられるかどうか、懐疑的な意見もあるが、大企業・スタートアップ・フリーランスらがたくさん集まる場と、コミュニケーションを活性化させる仕組みに大きな期待が集まっている。

今後のWeWorkはどう展開する?

2017年に設立7年を迎えたWeWorkは、世界90カ所に新しい拠点を開設。ラテン・アメリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパやイスラエルの都市でも拡大し、世界中で会員数を倍増させた。2018年は毎月100万平方フィート(約9万2903平方メートル)の新スペースが立ち上げられる予定だという。

さらに、2017年8月に日本への進出を発表後、フィットネス事業に参入。最初のジム「Rise by We」をマンハッタンのWeWork FiDiにオープンした。このジムサービスでは、通常のフィットネスと同様に、ジムのコーチやパーソナルトレーナーをつけることもできる。また、「マインドフルネス」ヨガクラスなど、ビジネスマンに需要が高いレッスンも展開されている。サービスとしてのオフィススペース事業「Powered By We」のビジネスも積極的に展開すると発表している。

飛躍の年と言われた2017年以上に発展が期待されるWeWork。ぜひ今後も注目していきたい。

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