ボールは世界中の子どもにとって、人気の遊び道具の1つである。しかし、発展途上国の荒れた土地ではボールが破裂してしまうことが多く、子どもたちは空気が抜けたボールや、糸やゴミを巻いて球体にしたもので遊ぶこともしばしば。
そんな子どもたちの姿を見て、開発者であり作曲家の顔も持つTim Jahnigen氏が始めたチャリティプログラムが「One World Play Project」である。
世界的途上国支援プロジェクト「One World Play Project」は、空気が抜けないサッカーボールを子どもたちへ届ける取り組みである。
Tim Jahnigen氏が考案した「One World Futbol」は、空気が抜けないため空気を入れなおす必要がないという。例えナイフで刺しても、有刺鉄線にぶつかっても、車のタイヤでつぶしても、自動的に元の丸い形に戻る不思議なボールだ。
そのため、子どもたちはボールの破裂や空気の抜けなどを気にせず、どこでもボールで遊ぶことが可能。厳しい環境で遊べるにも関わらず、何年もの間メンテナンスを必要としない。もちろん空気入れを用意する必要もない。
岩場や道路でのプレイに適しているこのボールは、砂や芝生の上でも上手にプレイすることができるという。気になるボールの素材は、軽くて丈夫な合成樹脂素材だ。
「One World Play Project」では、人々がボールを1つ購入する度に、世界中の恵まれない環境にいる子ども達へ、ボールが1つ届けられる。
ある研究では、特に貧困地帯において「遊ぶこと」は、子ども達の身体的・社会的・感情的発達に重要な影響を及ぼすことが分かっているという。「One World Play Project」は、貧しい子ども達にボールを届け、「遊ぶこと」が持つ力を与えようとしている。
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つぶされても刺されても、どんなに険しい条件下でも力強く何度でも復活を遂げる「One World Futbol」。39.5ドルで購入すれば自分に1つが届き、1つが子ども達に配られる。ボールが不要な人は、23ドルでボールを1つ誰かに配ることも可能だ。
「One World Play Project」の取り組みに参加して、世界のどこかにいる子ども達に、笑顔を与えてみてはどうだろうか?
One World Futbol
One World Play Project