bouncy
ABOUT US
Technology

「ピカチュウ大量発生チュウ!2019」の舞台裏に潜入してきた

夜景とテクノロジーを活かしたピカチュウたちのパフォーマンスイベント「ピカチュウ大量発生チュウ!2019」が、2019年8月6〜12日に開催されました。そのパフォーマンス会場の1つが、グランモール公園。この会場の総合演出は、光る旗で少し前に話題になった会社「mplusplus」が担当しました。今回、特別にその技術の舞台裏を見せてもらえたのでレポートします。

照明やLEDの光が、近くのマンションに(反射光でも)当たらないように角度を調整したという。


同社は、研究者が「表現の拡張」を目指して立ち上げた会社。基板の回路設計からLEDパネルの開発まで、表現に必要だと思うものを一から作ることをモットーとしています。

演出の核となるのは、「LEDの点灯と音楽を、無線で同期させる」という技術です。通常、無線だと遅延が発生し音楽と同期することが困難ですが、遅延を抑える技術を持つことで可能にしているそうです。

開発当初は、1つの基板でLEDを150個しか点滅させることができませんでしたが、今ではチューインガム2枚(30mmx70mm)ほどの大きさの基板で2000個のLEDを光らせることができると言います。

この基板はアップデートを重ねており、今回使用したのは6代目になるのだとか。ちなみに、市販の基板では同じLEDを100個光らせるのが限界だそうです。

音とLEDの点灯をできるだけ遅延なく連動させるために、点灯データそのものを送るのではなく、無線で同期の信号を送るという方式をとっています。たくさんのデータを送ると大きな遅延が発生してしまいますが、同期の信号だけを送ればデータは少なくなります。

また、同期がずれたときでも人力でずれの修正を行うことも可能です。市販の基板ではこのような調整が難しいですが、回路設計から行うことで、そのような機能を組みこむことが可能になりました。

ちなみに今回使われたLEDの数は、合計50万8000個。ダンサー衣装が6000個×20着(12万個)、ピカチュウの衣装が8000個×20着(16万個)、背景の可動式板が1万2000個×10個(12万個)、ポールが300×20本(6000個)、モンスターボール型照明が2200×10個(2万2000個)、雷フラッグ4000個×20旗(80万個)でした。

なかなか見ることができない、一大イベントの舞台裏を映像で押さえてきましたので、ぜひみてみてください。

太田智美
2009年国立音楽大学卒業(音楽学・音楽教育学専攻),2011年慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士課程修了,2011〜2018年5月までアイティメディア(株)(営業・技術者コミュニティ支援・記者),2018年5月〜2019年1月(株)メルカリの研究開発組織「R4D」でヒトとロボットの共生の研究に従事,2019年1月〜慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科附属メディアデザイン研究所 リサーチャー,2014年11月〜ロボット「Pepper」と生活を共にしている,2016年4月ヒトとロボットの音楽ユニット「mirai capsule」結成,2019年4月慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科後期博士課程入学.

無料メールマガジン配信中

最新情報をもれなくキャッチ!

登録はこちら

あなたにオススメ

RECOMMEND

PICK UP