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見えない縄を跳んでしまう! 『rope jumping』の不思議

長野櫻子さんの『rope jumping』は、不思議な映像インスタレーションだ。
縄がないのに、思わず縄跳びしてしまうのだ。

rope jumpingは、2枚のアニメーションからできている。
両方とも、等身大の「縄を回す人」のアニメーションだ。

縄のアニメーションはない。無個性だが妙に動きがリアルな「縄を回している人」のアニメが、向かい合って再生されているだけだ。
また、人の手が下を向いている辺りで、「パチン」という、なわが地面を叩く音が鳴る。

それだけなのに、2枚のアニメーションの間に立った人は、そこに見えない縄の存在を感じ、思わずジャンプしてしまう。
アニメーションの再生速度が変化すると、自分がジャンプするタイミングも変わる。現実にはありえない速度で縄をまわされると、自身の知覚がかきまぜられるような、不思議な違和感を感じる。

作者の長野櫻子さんは、以下のようにコメントを寄せている。

「座ったり立ち止まったりして映像に没入しているとき、私たちは、映像を見ている自分の「身体」を忘れがちです。「rope jumping」は、鑑賞体験を通して、鑑賞者がおのおのの身体と知覚を再発見するための作品を目指しました。」

確かに、映像を見るという体験によって、思わずジャンプしてしまうという自分の身体と知覚に、驚いた。少なくとも日本では、縄跳びは多くの人が知っている運動だ。自身の縄跳びの経験が、このような仮想現実体験を呼び起こしたのだろう。

ちなみに、普通に縄跳びのつもりで跳び続けてもみたが、縄跳びは結構ハードな運動だということも再確認した。

rope jumpingは、アジアデジタルアート大賞 2018の学生カテゴリーで、インタラクティブアート部門に入賞した作品である。

rope jumping
2018 アジアデジタルアート大賞展 FUKUOKA

Ichiru Kiyota
企画屋。ココログ、zenback、ドーナッツ!、Shortnoteなどのサービス立ち上げ、bouncy初代編集/編集長、ギズモード初代編集/編集長など、多数のサービスやメディアの企画運営をおこなってきた。個人ブログは小鳥ピヨピヨ(アルファブロガー・アワードなど、数度の受賞歴有り)。趣味はダンス。

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