bouncy
ABOUT US
Transportation

モビリティベンチャー「WHILL」が新モデル「Model C」で目指す世界観とは?

日本から世界に向け、革新的なパーソナルモビリティを送り出すベンチャー企業「WHILL」。2011年の「東京モーターショー」に出展されたプロトタイプは、これまでの「車椅子」の概念を覆す「デザイン性」と「操作性」で世界的な注目を集め、その後に製品化された「Model A」は、これまでに日米あわせて1,000台以上を販売している。

その「WHILL」が、2017年4月13日より予約販売を開始し、6月から出荷を開始しているのが「Model C」だ。フラッグシップモデルである「Model A」のコンセプトや基本的な機能を踏襲しつつ、様々な改良や最新技術を随所に盛り込んだ、最新のパーソナルモビリティが持つ可能性とは?

「移動」をスムーズにする様々な機能

「Model A」から踏襲される大きな特徴の一つが「オムニホイール」。これは、縦だけではなく横にも回る24個の小さなタイヤからなり、驚異の半径76cmでの回転を実現する。狭い場所での方向転換をよりスムーズにし、小回りの利く運転が可能だ。

また、大きな前輪と搭載するパワフルなモーターによって、約5cmの段差も難なく乗り越えることができる。これまで道路の凸凹が障害となり外出を控えていた車椅子ユーザーも、外に出る意思を後押しされるはずだ。

アプリでスマートフォンから詳細設定や操作が可能

「Model C」では専用アプリを使って、様々なことが可能になる。例えば、離れた場所にある「Model C」を自分がいる場所にスマホで呼び寄せたり、スマホから施錠や解錠などを行うことができるのだ。

3ステップで簡単に分解できる

「Model C」の可能性を広げる大きな特徴は、3ステップ簡単に分解ができることだ。これまで車椅子を自動車で運ぶ場合は、車いす運搬用の車両や、大きな荷台が必要だった。しかし「Model C」は、分解すれば自動車のトランクに格納できるので、家族や仲間と一緒に、より遠くまでお出かけできるだろう。

大幅なコストダウンを実現

「Model C」のメーカー希望小売価格は、前モデル(995,000円)の約半分以下の450,000円。これは電動車椅子の普及価格帯の範疇であり、様々な最新機能や、得られる体験を考えれば、十分にその価格に値するだろう。

世界展開を着実に推進する「WHILL」

現在、アメリカのシリコンバレーに米国法人を立ち上げ、本格的な世界展開の準備を着実に進めている「WHILL」。現地で指揮を執るのが最高経営責任者の杉江理氏だ。一時帰国したタイミングで、「WHILL」創業の経緯や「Model C」について伺った。

WHILL, Inc. CEO 杉江理氏

――「WHILL」創業まではどのようなキャリアを歩まれていたのでしょうか。

杉江:もともと日産自動車の開発担当として、自動車のデザインに携わっていました。未来の車のコンセプトデザインなどにも携わりましたね。退社後は、中国で日本語の先生をしたり、ラオスやウズベキスタン、ボリビアなどでいろいろな仕事をしました。ラオスでは蜜蝋を作ったりしていましたね。

――自動車とはまったく違うことをやられていたのですね。

杉江:いろんな国でいろんな体験をすることで、これから生きていく上での、自分の持ち物を増やしたりすることができるのかなと思って、いろいろチャレンジしてましたね。

起業のきっかけを作った一言


――そういったキャリアを歩まれる中でなぜ「電動車椅子」の開発を?

杉江:ある車椅子ユーザーが、「100m先のコンビニに行くのも諦める」とおっしゃったんですね。途中にちょっと凸凹道があったら行きにくいとだか、車椅子に乗ることのイメージなどもあると思います。なので、より機能性が高く、彼らが車椅子に乗ることがもっと先進的に見えるようなモビリティを作れないかと思いました。

当時、創業者の内藤(淳平)と、福岡(宗明)と一緒に借りていたアパートでプロトタイプを作り、2011年の東京モーターショーに出展したところ、世界中から大きな反響がありました。これはやる意味があると感じて2012年に日本法人を設立しました。

――海外にも拠点を広げていますがどのような役割なのですか?

杉江:日本でR&D(研究開発)とセールス&マーケティング、アメリカでグローバルのセールス&マーケティング、台湾が製造の拠点です。北米が世界の40%のシェアと言われていて、最初からグローバルでやっていくというカルチャーを作っていきたいと思っています。

――革新的なデザインが話題ですがどのようなコンセプトなのですか?

杉江:まず重視したのは「椅子」に座っているように見えないことですね。自動車やバイク、自転車と同じように、手を前に出して「乗り物」に乗っているように見えることを意識しています。利用者が「運転している」感覚を大事にしていますね。

「WHILL」が切り拓く「モビリティ」の未来像

――ターゲットとなるのはどのような人たちですか?

杉江:既存の車椅子を使っている方だけでなく、歩くことはできるけど、遠くまで行くのは大変という方や、高齢になり免許証を返納した人など、「一人乗りの安全な自動車」のような感覚で使って欲しいですね。

――今後御社のパーソナルモビリティはどのように進化をしていくのでしょうか。

杉江:自動運転や自動ブレーキ、さらにロードサービスのような、いまの自動車業界で当たり前に提供されているサービスは取り入れていきたいですね。あと、いくらモビリティが進化しても、走る道路環境が整備されないと本当のインフラにならないので、街づくり、インフラ作りにも関わっていきたいと思っています。

ハードウェアであるパーソナルモビリティの開発と、そのインフラとなる道路などの街づくり、そして、それをグローバルで展開していく。これによって、ミッションである「全ての人の移動を楽しくスマートにする」、ということが実現できると考えています。

・ ・ ・

「自動運転技術」などの進化で、「より早く走る」、「より楽に走る」、「より安全に走る」など、盛り上がりをみせる「モビリティ」領域。「WHILL」のアプローチは、それらの盛り上がりから、やや取り残されていた感のある「車椅子」ユーザーの可能性を大きく広げ、「全ての人たちが快適に移動できる未来」を作りあげるポテンシャルを秘めている。

最新モデルである「Model C」がもたらす快適な体験は、そんな未来に繋がっているのだ。

■ WHILL Model C
詳しくはこちら
・メーカー希望小売価格:450,000円(非課税)
・問い合わせ電話番号:0120-062-416

WHILL Model C
Courtesy of WHILL,

FEATURED

RECOMMEND

YOU MAY ALSO LIKE...