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ペダルを漕ぐ力で垂直移動するシステム「vycle」

最近は駅やビルなど、どこに行ってもエレベーターの設備が充実しており、わざわざ階段を利用する機会がめっきり少なくなったのではないだろうか。特に長い階段を昇るとなると億劫で、人はつい楽を取ってしまうものだ。

そんな現代人の運動不足を解消するかもしれないユニークなアイディアが、イギリス・ロンドンで発表された。自転車からインスピレーションを受けて誕生した、ペダルで漕いで垂直移動する「vycle」である。

漕いだ分だけ上に垂直移動

「vycle」は、垂直に伸びているレールに搭載されたエアロバイク風の装置にまたがり、あとは自転車のペダルを漕ぐと垂直に移動することができるシステムだ。ペダルを逆に回せば、下に降下することができる仕組みになっている。

一見普通のエアロバイクと変わらない装置で、ペダルを漕ぐというシンプルで誰もが可能な運動を採用しているため、幅広い年齢層の人が使用することができる。運動が苦手という人でも、気軽にできるハードルの低さが特長だ。自分で漕いだ分だけ垂直に移動でき、ユーザーが頑張った結果をその移動距離で実感することができるだろう。

垂直移動の新たなオプションとして登場

特許出願中の「vycle」は、簡単に楽しく人々を上へ押し上げるシステムである。都市の過密化が進み、建物がどんどん高層化していき、人々がエレベーターに頼りきってしまっている現代の新しい垂直移動の方法として期待されるシステムだ。

垂直移動の他の手段に、ハシゴが挙げられる。しかしハシゴを使用する際には筋や骨を傷める可能性があるとされている。「vycle」ではペダルを漕ぐという循環的な動きで、ユーザーに負担をかけることなく持続的なオプションを与えることができるという。

では、階段を使えばよいのでは?と思う人もいるだろう。しかし「vycle」を開発したロンドンの建築家Elena Larriba氏は、「vycle」を階段の代わりとは考えていないという。あくまで“新しい垂直移動方法”として新たなオプションを人々に提供しようと考えているのだ。階段では辛すぎるが、エレベーターを使うと運動不足になる…。こんな状況で、これらの中間を取るのが「vycle」なのだ。つまり状況によって、他の垂直移動の方法を使い分ければよいということだ。

また「vycle」は、省スペース・低コストで導入することができる利点があるので、エレベーターの無い既存のビルや地価の高い新築ビルへの活用が考えられている。また、オフィス内に設置して、会議室まで「vycle」で移動するユニークな活用方法もあるだろう。

気になる安全面や追加機能について

「vycle」が導入された場合、一番気になるのが安全面だろう。開発者によると、現在「vycle」は初期段階であり、始まったばかりで多くの開発が必要とのこと。また様々な年齢や運動能力に対し適応できるよう、「vycle」に電動自転車のようなサポート機能を組み込むことが計画されているという。

このように「vycle」は、次々に機能を追加したり安全面の確保を徹底したりしながら、進化していくようだ。

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100年以上も前から人々の垂直移動は、階段、エレベーター、エスカレーターの3択であった。そして現在、垂直移動に大きな変化を与えるであろうアイディアが建築家によってもたらされた。

さて、ペダルを漕いで階上へ移動する日は、はたしていつになるのだろうか。

Vycle
Courtesy of Vycle

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