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鳥の群れを表現する美しいキネティックアート「Diffusion Choir」

無数の鳥たちが、群れになり一瞬にして方向を変えながら飛ぶ光景を見た事がある人は多いだろう。決して互いにぶつかることなく集団で飛ぶ姿は、自然の美しさを感じられ、圧巻の一言である。

そんな、いつまででも見ていたくなる鳥の群れを表現した、動く彫刻「Diffusion Choir」が、アメリカの複数のアートスタジオの共同により製作された。

鳥の群れの動きをどう表現するか

マサチューセッツ州の不動産会社「BioMed Realty Trust」のビルディングにある空間に、「Diffusion Choir」は飾られている。このオープンスペースに降り注ぐ日差しを活かした彫刻を作ろうと、様々なアイディアが出される中でたどり着いたのは、自然が作り出す美しい調和「鳥の群れ」である。

どこからともなく現れては消え、消えては現れるオブジェクト「Diffusion Choir」は、400もの折り紙のように開閉する傘のような彫刻を天井から吊るし、各々の動きをコンピューターで精密に制御することにより、鳥の群れの姿を表現している。

この彫刻は、美しい姿であると同時に何度も開閉を繰り返すのに耐えうるためシンプルさが求められた。鳥の羽ばたきやクラゲの動きなどを試し、最終的に採用されたのは「ワインボトルオープナー」の仕組みであった。

ワインボトルオープナーは、シンプルでありながら美しい動き・形を実現しており、彼らが求めていた存在であったのだ。度重なるテストが行われ、400もの傘が、鳥のように動く不思議な彫刻が作られることとなった。

使われた素材

「Diffusion Choir」のメインともいえる傘のような彫刻は、紙ではなくタイベックと呼ばれる高密度ポリエチレン不織布でできている。優れた建築資材としても知られ、世界中で使われている素材である。

毎時間、小さな群れが現れては消えていく「Diffusion Choir」では、それぞれの彫刻が幾度となく開閉を繰り返す。この動作にしっかりと耐えうることができるのは、紙ではなくタイベックだったのだ。

非日常的な空間を提供

「Diffusion Choir」は、この場所を訪れる人や働いている人にゆったりと流れる悠久の時間を与えている。また「Diffusion Choir」の動きは、瞑想的な空間を人々に与え、忙しい時間をふと忘れさせてくれる効果も期待できそうだ。

この作品は世界で最も古くから継続し開催されている業界賞の一つである「ADC Awards 2017」で「Silver Cube」を獲得している。他にも数々の賞を獲得し、多くの注目を集めている。

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大空で見ることができる鳥の群れの集団行動。「Diffusion Choir」は、その自然が生み出した美しい調和を見事にアートに取り入れた作品といえるだろう。もっと自然に目をこらせば、アートが潜んでいるかも?

Diffusion Choir
Courtesy of Sosolimited

bouncy編集部
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