bouncy
ABOUT US
Art
光の幻想空間に没入?新感覚の参加没入型アート展「バイトル presents チームラボジャングルと学ぶ!未来の遊園地」レポート

テクノロジーを駆使したデジタルアートで知られるウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」の展示「バイトル presents チームラボジャングルと学ぶ!未来の遊園地」が、7月28日(金)から9月10日(日)まで渋谷ヒカリエ9Fで開催される。

展示は、光に没入する参加没入型音楽フェス「チームラボジャングル」と、世界中で累計500万人を動員した「学ぶ!未来の遊園地」の2つにわかれており、いずれもテクノロジーを駆使した先端的なデジタルアートを体感できるイベントだ。

新たなフェスを提案「チームラボジャングル」

これまでにない新しい音楽フェスを提案した「チームラボジャングル」は、ミュージシャンが出演しないミュージックフェスティバル。光のアートに体ごと没入し、光に触れて音楽を奏で、あるいは音楽に合わせて無数のムービングライトが踊り、幻想的な空間を作り出す。ムービングライトは緻密に制御され、手が触れると、光の軌道が変わったり、音が出るインタラクティブな仕掛けが施されている。

とりわけ注目は、ネオンのように輝く無数のボールがカラフルに明滅する演出。位置情報をコンピューターで正確に把握することで、一つのボールに光を集めたり、位置ごとに色を変えるなど、斬新な演出を実現した。

遊びがデジタルアートに?「学ぶ!未来の遊園地」

「学ぶ!未来の遊園地」は、共創(共同的な創造性)のための教育的なプロジェクトであり、実験的な場。すべり台をすべれば、花火が咲き、積み木を置くといろんな乗り物から走るまちが作られる。こちらもテクノロジーを駆使したインタラクティブな展示だ。

なかでも、海外の展覧会で好評だった「グラフィティネイチャー – 山と谷」は、描いた生きものの絵をスキャンすると、その生きものがそのまま映像の中で動きだす。みんながそれぞれ描いた絵が作品の一部となり自然の世界が創られる。アートに参加することでクリエイティビティがくすぐられる演出だ。

大人から子どもまでデジタルアートの虜にしてしまうウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」。彼らの大規模展はどのように生まれたのか? そのきっかけとコンセプトを、代表の猪子寿之氏に聞いた。

日本発の「最先端音楽フェス」を作りたい

ーー「チームラボジャングル」のきっかけは?

猪子:「チームラボジャングル」は、光の線で作る新しい音楽体験をするフェスティバルだと思っています。他の先端的な音楽フェスは、まずヨーロッパやアメリカで出来て、それが日本に輸入されてくるというのが現状です。僕らも何か新しい音楽フェスティバルを作って、世界中に呼んでもらえるような、世界に持っていけるような、そういうフェスティバルを作りたいと思いました。

ーー「ジャングル」ネーミングの由来は?

猪子:そもそも「チームラボジャングル」は、これまでのフェスのようにスーパースターがステージにいて音楽を聞くというスタイルではなくて、ムービングライトの光線に触れることでその場にいる人たちが奏でる音が音楽空間を作りだすスタイル。一見何を見ていいかわからない、どこにいればいいのかもわからない。その秩序がないようなものの象徴としてのジャングルです。

ーー無秩序な空間ということでしょうか?

猪子:たとえば秩序があるものの象徴は「都市」。道路などインフラが整備されていて、それぞれに役割がある。一方で「ジャングル」は、みんなが無秩序で、中心もなければ方向もない。でも生命力があって、1つのジャングルが「生命の塊」として形成している。そんなイメージで、中心もなく、みんなが主体になっていながら極めて自由なフェスティバルを作りたかった。

30年後は「共創」が求められる

ーー「未来の遊園地」のコンセプトは?

猪子:「未来の遊園地」は「共創」、つまり共同的な創造性を子どもたちに養ってもらうための教育的なプロジェクトであり、実験的な場です。展示の中で誰かが動くと映像も反応して動く。だから、誰かがいるおかげで展示がよく見えるようになるんです。つまり、他者の存在をよりポジティブに「いてくれてありがとう! 走り回ってくれてありがとう!」と思える空間を作りたかった。

ーー今回、未来の遊園地を表現されましたが、ご自身の未来はどうなっていると思いますか?

猪子:「未来」という言葉を使うときは、だいたい30年後をイメージしています。まず、自分の30年前を振り返ってみると、今みたいな仕事や働き方をしているなんて創造もつかなかった。おそらく30年前の大人だって誰も予想していなかったと思う。

つまり、「未来」はおそらくまだ想像できないような職業が出来ていて、それはクリエイティブな創造性が求められる仕事や集団でなにか考える仕事。だからこそ、未来はわからないけど、現状ある多くの仕事から浮かぶようなキーワードじゃなく、もっと本質的な能力を子どもたちには磨いてほしいと思います。

最終的に何が言いたかったかって言うと、30年後はわからないってことだね。話長かったけど(笑)

ーー(笑)

猪子:いまは、ネットワークで世界中が繋がって国境関係なく「人類」として生きていこうという方向と、より「境界」を作って排他的にしようという方向、その2つがパワフルにせめぎ合っている。あと30年間生きるのであれば、より境界のないピースな世界に行くように、ほんのちょっとでも影響が与えられるようにできたらいいなと思います。

一貫した独自の視点で、クリエイティビティについて熱く語る猪子氏。「他者」との関係性で変化する光の幻想空間を体験して、「未来」のアートを感じてみては?

バイトル presents チームラボジャングルと学ぶ!未来の遊園地
場所: ヒカリエホール( 東京都渋谷区渋谷2丁目21-1渋谷ヒカリエ9F )
会期: 2017年7月28日(金)~9月10日(日)
開催時間: 9:30~22:00(※定員制)
チケット料金:[Kids Noon]当日券 大人¥2,200 / バイトル学割¥1,800 / 小人¥1,200[Art Night]当日券 大人¥3,400/バイトル学割¥2,400

※休演日などの詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。

bouncy編集部
未来を感じるテクノロジーやプロダクト、世の中を良くするためのアイデア。クリエイティビティあふれるカルチャーなど、国内外の「Wow!」な話題を動画でお届け。

FEATURED

RECOMMEND

YOU MAY ALSO LIKE...