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野田秀樹演出の舞台にパリの人たちの反応は?

9月28日から10月3日まで、パリ国立シャイヨー劇場にて野田秀樹演出の「贋作 桜の森の満開の下」が上演された。日仏友好160年を記念して、古典から現代まで幅広い日本の文化・芸術を紹介する大事業「ジャポニスム2018:響きあう魂」の中でのことだ。

この作品は、坂口安吾の『桜の森の満開の下』と『夜長姫と耳男』を元に野田秀樹作・演出で1989年に初演したもの。過去に4度の再演、去年は、歌舞伎版も上演された野田作品の中でも有名な作品だ。

今回のパリ公演は、妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太ら、日本を代表する豪華なキャストでの再演となった。

SOUS LES FLEURS DE LA FORET DE CERISIERS
Mise en scËne Hikedi Noda. DÈcors : Yukio Horio. LumiËres : Mottoi Hattori. Costumes : Kodue Hibino. Musique, effets sonores : Marihiko Hara. Son : zAk. ChorÈgraphie : Shigehiro Ide. Coiffure, maquillage : Isao Tsuge.
Avec : Satoshi Tsumabuki, Eri Fukatsu, Yuki Amami, Arata Furuta, Natsuko Akiyama, Koji Ohkura, Takashi Fujii, Nozomi Maraoka, Mugi Kadowaki, Narishi Ikeda, Guin-Poon-Chaw, Hideki Noda et la troupe. Lieu : Chaillot, ThÈ‚tre National de la Danse ‡ Paris. Date : 27 septembre 2018.


photo:Nathalie Vu-Dinh

シャイヨーでやるなら是非、野田作品を!

国立シャイヨー劇場の芸術監督ディディエ・デシャン氏が、「シャイヨー劇場でジャポニスム 2018 を開催するならばぜひ、ぜひ、野田秀樹の作品を正式招待したい」と熱望したという。

野田氏は、終演後のインタビューにてこう語った。

野田:シャイヨーの舞台には傾斜があるので、アンサンブル(役名のない登場人物)が奥まで見えるんですね。だからここで出来て良かったなって思ってます。

カーテンコールで拍手もらってる時は、拍手ってあてにならないから(笑)、ドキドキしてたんだけど今ここで信頼している人たちから感想を聞いたら、良かったみたいでとても安心しました。

--パリを意識して作られた部分はありますか?

野田:それはないですね。狭き門(フランス語では、C’est ma セ マは It’s my 〜という意味)も30年前に作られたセリフだから。

シャイヨーという劇場はフィジカルな舞台にお客さんがものすごい理解がある。だから僕の芝居がすごくストレートに受け入れられたんだと思います。

ゴムとか紙とか布とか、アナログ的な見立てを使いました。ピンクリボンを使う決断には、実はすごい勇気がいって。

5回くらいワークショップを重ねて、いろんな使い方を考えて途中からこれはいけるなって思って使いました。

フランスでは、観ることができない舞台だった

パリの観客たちから感想を聞いたが、皆とても感動した、そして日本を感じたと話した。

日本人から観ても、時代背景や日本文化などで難しいと感じる場面があった作品であったが、パリの観客たちはこう語った。


言葉にならないくらい、すごく感動しました。最後お姫様が亡くなった時、とても悲しかったですね。
舞台中には彼女は悪い役だな、と思っていたのに(笑)。最後自分がそのシーンで泣いてしまったので、不思議な感覚でした。


演技・演出・音楽のバランスが良く、時が経つのも忘れていました。
フランスの舞台のスタイルとは全然違いましたね。フランスでは、見られないものだからこそ感動しました!


字幕があっても理解するのが難しかったのですが、ポエティックな舞台で素晴らしかったです!
フランス人としては裏のストーリーが理解できなかった部分があるので、そういうことをネットなどで知れる機会があればいいなと思います。


こういった舞台は、フランスで見ることはないので今日はとても興味深い体験ができました。フランスは知識の深い観客が多いんです。
日本のわびさびなどの文化も理解しています。ですが、今回の舞台はそれ以上にすごく特別な気がしています。
我々が、ストーリーについていくのはなかなか難しいと思います。文化も違いますし。
ただ理解したいという気持ちはありました!一緒に物語についていって、ともに理解して、新しい解釈を発見していきました。
結局のところ、舞台というのはそういうことで、発見することだと思っています。家でいつもと同じものを見る、というのとは違いますね。
ビジュアルや演出はとても良かったし、インパクトがありました!我々ヨーロッパ人にとっては物語がちょっと難しかったかな。日本の伝統や文化が大好きなんです。それを舞台を見て感じられました。

・・・

現在、パリ公演前にも上演されていた東京にて、11月25日まで東京芸術劇場プレイハウスにて同公演を観ることが出来る。

パリで、フランス人と日本人が感性を響きあわせた「贋作 桜の森の満開の下」をあなたも是非観にいってはいかが?

ジャポニスム2018:響きあう魂

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