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コケの力で都市の空気を浄化する「CityTree」

はっきりと目に見えにくいため、つい忘れがちな都市部の大気汚染問題。しかし、確実に都市の空気は汚れてきており、2050年までに世界の人口80パーセントの人がその影響を受けるだろうといわれている。

この事実を受け、より健康な未来を作るべく開発されたのが、コケの壁「CityTree」である。“天然の空気清浄機”ともいわれるコケが、私たちが抱える世界的な環境問題を解決してくれるかもしれない。

省スペースで空気をキレイにする

正直、「植物」の中ではあまり目立たない存在のコケだが、コケには空気中の汚染物質を取り除く働きがあり、天然の空気清浄機といわれているのだ。しかし、空気清浄機が必要な都市には、コケが生息するための日陰や水が十分にない。そこで「CityTree」は、水やりなどを完全自動化し、コケが生存できる環境を作り上げたのだ。

「CityTree」は、高さ4メートル、幅3メートルで、ベンチも併設されている人口の「コケ」育成システムだ。この一台で、樹木275本分の浄化作用を発揮することができるという。

狭い都市において、省スペース設計でパワフルな空気清浄機はありがたい存在である。また、コケには酸素を生成し、周囲の空気を冷やす役割もあるため、温暖化が進む環境において重要な存在でもあるといえる。

自給自足で手間要らず

自然の力を最大限に駆使している「CityTree」だが、テクノロジーとの融合でさらに便利になっている。それは内蔵されたモニターにより、ビルトインタンクを使用し、大気の状態を常時モニターしながら水やりなどを自動制御しているのだ。人の手がかからず、必要に応じて水・栄養素などを供給してくれるので枯らしてしまったりする恐れもない。

電力についても、「CityTree」に設置されたソーラーパネルにより、必要な電力を生成することが可能。さらに生成した電力はバッテリーに蓄えられるという。また、使われている材料の大部分はリサイクル可能で、環境にやさしい設計になっている。また8時間以内に組み立て・解体することができるという。

「CityTree」は、水・栄養素や電力を自給自足してくれる、手のかからない空気清浄機なのである。

都市に溶け込む「CityTree」

すでにノルウェーのオスロでは、大気汚染防止と都市計画のための計画の一環として、「CityTree」を2台設置したという。「CityTrees」の設置により、オスロのイメージを、より健康的な生活条件のため積極的に取り組んでいる都市としてアピールすることに成功している。またこの内容はオスロの旅行ガイドでも紹介されたという。

「CityTree」は、ベンチの種類や塗装のさまざまなカラーオプションを用意しており、あらゆる都市環境と調和することが可能。設置する都市にピッタリのデザインに仕上げることができるので、都市のイメージを壊す心配もない。

「CityTree」は、「コケの空気洗浄力」という自然の力を、テクノロジーによって上手く活用した事例である。「テクノロジー」一辺倒ではなく、こうした「自然とテクノロジーのコラボレーション」によるイノベーションも、今後注目を集めていくかもしれない。

CityTree
Courtesy of Green City Solutions

bouncy編集部
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