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長く続くものにデザインの本質がある!? ナガオカケンメイが語るロングライフデザインとは

全国から集めた工芸品や特産品を販売するD&DEPARTMENT。その活動は販売だけにとどまらず、地域の品々の展示や、飲食店、出版事業など、「地域の個性」や「その土地らしさ」を多様なスタイルで紹介している。

世田谷区奥沢や渋谷ヒカリエなど国内11店舗、海外1店舗を展開。ユニークなコンセプトが人気を集めている。

長く続いてるものの中に デザインの本質がある

D&DEPARTMENTの根幹にあるのは「デザイン」と全国のその土地「らしさ」。 紹介する品々のセレクトには「ロングライフデザイン」という考え方がベースにあるとD&DEPARTMENTの代表・ナガオカケンメイ氏は語る。

ーーロングライフデザインはどういう考え方ですか?

ナガオカ:デザインというと流行やトレンドの後押しがないと人々がなかなか気づかないものだと思うし、気づいてもらうために割と派手なことをしていかないといけないことが多い。

例えばデザインてんこ盛りのレストラン に行くと、料理の美味しさを損なうようなことがありますよね。長く続く美味しい居酒屋さんって、派手なデザインはないじゃないですか。

料理だったら味、生活で使う椅子だったら椅子の座り心地をちゃんと感じるためには、長く続いているということによって、デザインを意識しないという状態が一番健全ではないかと思っています。

だから、僕らの考えるロングライフデザインとは、長く続いてるモノの中に デザインの本質があるという考え方です。

販売だけにとどまらない活動

セレクトショップと併行で出版事業も手がけ、発行するトラベルガイドブック「d design travel」では、福岡県、山梨県など都道府県ごとにその土地の観光をデザイン目線でフォーカス。2ヶ月間じっくり取材し、流行りの店ではなく、地域に根ざした店舗や文化、企業などを紹介している。

編集方針もユニーク。必ずまず自費で利用する、写真撮影は特殊レンズを使って誇張しない、取り上げた場所や人とは継続的に交流を持つこと……など。

さらに、渋谷ヒカリエでデザイン物産美術館「d47 MUSEUM」を展開し、地域のらしさが象徴されるモノを展示し、併設の飲食店「d47食堂」では「宮崎定食」「大分定食」など郷土料理を織り交ぜた定食を提供。徹底して地域の「らしさ」を紹介してきた。

テクノロジーの発展が著しい中、時代や流行にとらわれず、長く続くプロダクトやそれを生み出す技術や文化の魅力に注目。都心部だけではなく、地方それぞれの魅力に、改めて光を当ててきた。

新たな雑誌「d news」を準備中

ロングライフデザインを提唱するD&DEPARTMENTでは、クラウドファンディングサービスReadyforで、8月9日からプロジェクトを開始。新たな雑誌を作ろうと資金を募っているという。

ーー新たな雑誌と、既存の「d design travel」の違いは?

ナガオカ:「d design travel」は日本の47都道府県を一冊ずつよそ者である編集部が2ヶ月滞在して、その土地らしさを抽出するというコンセプト。日本各地を巡っている編集部の”よそ者目線”があるからこそできるトラベルガイドブックです。

なおかつ、話題のスポットというよりは、ロングライフデザインの観点でその土地らしいものや場所、人をピックアップしています。

マガジンのビジネスと考えると、そういう発想はなかなか出てこないと思いますが、僕としては47都道府県それぞれが個性的であることによって、日本の個性が底上げされるという考えで出しています。

「d design travel」はその土地の普遍的な魅力を紹介するので一冊出したら次に出すことは基本的にありませんが、一方でその土地らしさをずっと考えてそこに住んで活動している人や商品、お店だとかレストランのようなものは、継続的にそこにあり続けて欲しいし、その人たちは日常的にリアルタイムで発信しています。

その土地らしさを発信してる人たちが、今現在どんな活動に取り組みどんな想いを持っているのか。彼らの「その後」を追う雑誌、それがd newsです。

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ナガオカ氏は「d news」を、「地域を応援するためのトラベル雑誌」と位置づけている。
「今までにないメディアだし、売れるか売れないかわからない(笑)」という一方で、「日本がそれぞれ個性的であり続けていくためにこういう活動が必要だと、応援してくれると嬉しい」と語る。

テクノロジーは未来を豊かにしていくが、新しいものだけが豊かさを生み出すわけではないのかもしれない。昔ながらのものを、もう一度見直すと、新たな発見がある?

D&DEPARTMENT
クラウドファンディングプロジェクトページはこちら

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