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計算されたつくしたトリックアートの魔術師「Leon Keer」

人間の目の錯覚を利用して、平面のものを立体的に見せる“トリックアート”。観光地など、様々な場所にトリックアート美術館が建てられており、友人や家族と行って写真を撮ったりして楽しんだことがある人も多いだろう。

現在、このトリックアートの領域で、注目されているアーティストがオランダにいるという。彼の名はLeon Keer氏。コカコーラなど世界的な企業の広告壁画のデザイン・製作を担当し、ペイントを学んできた人物である。

彼の作品はオランダやイギリスのアートギャラリーに展示されているが、街角にペイントすることでもよく知られている。作品を目にした人々はその完成度に驚き、SNSなどを通じて世界中に彼の作品を発信しているのだ。

立体感を生み出す技法

3D Lego terracotta army


街角に現れる壮大なトリックアート。まさか平面に描かれたものとは思えない程の立体感は、Leon Keer氏が光の反射や角度を計算しつくした賜物だといえる。

Leon Keer氏はこれまでに多くの作品を生み出しており、アメリカ・フロリダで行われたChalkfestival Sarasota 2011では“3D Lego terracotta army”、日本でも福岡にあるデパート岩田屋で“3D street art Piggy Bank in Fukuoka Japan”を披露してきている。

3D street art Piggy Bank in Fukuoka Japan

最新技術を取り入れたプロジェクト

アートの世界にもテクノロジーの波が押し寄せてきている。人が知覚する現実世界を拡張するARが取り入れられているのである。

Leon Keer氏がペイントと3Dペイントの他に展開するのは、ARを活用したプロジェクト4D street Artだ。このプロジェクトでは、スマホのカメラをかざすと作品とピッタリ連動するアニメーションが飛び出す仕組み。

作品とARの融合で、見ている人に更なる魅力を届けることができる。トリックアートだけでも、人々を惹きつける魅力があるにも関わらず、ARをも取り入れる彼の姿勢にアートに対する貪欲さがうかがえる。

作品に込めるメッセージ

Leon Keer氏の作品には、環境問題や世界における生活習慣の問題など、私たちが現在抱えている問題についてメッセージ性が含まれているという。2013年タイ・バンコクで披露された“Victim of circumstance”では、ゲームコントローラーに制御された赤ちゃんを描き、児童虐待を隠喩したとされる。

ポップでまるでファンタジーの世界にいるような彼の作品だが、登場する人物や動物などは、どこか憂いを帯びた表情をしており、作品を見る人に何かを訴えかけているようにも思える。私たちは彼の作品からどんなメッセージを受け取ることができるだろうか?

Leon Keer
Courtesy of Leon Keer

bouncy編集部
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