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TOKYOの新たな魅力を光と映像で描く360°体験型現代アート展「TOKYO ART CITY by NAKED」レポート

約100台のプロジェクターを駆使し、光や映像を超える250の模型に投影する現代アート展、「TOKYO ART CITY by NAKED」が、6月16日(金)から9月3日(日)まで、東京ドームシティGallery AaMoにて開催される。

演出を手がけたのは、「NAKED Inc.」代表の村松亮太郎氏。映画やMVの映像にはじまり、東京駅3Dプロジェクションマッピング『TOKYO HIKARI VISION』など、映像を軸とした様々な演出を手がけてきたアーティストだ。デジタルツールを駆使した作品で活躍してきた村松氏は、今回「東京=TOKYO」をテーマに、複雑かつカオティックな都市の魅力をダイナミックに表現し、圧巻のエンタメ空間を作り出した。

新宿

インタラクティブに体験できる東京の8スポット

会場には、新宿・渋谷・秋葉原など、東京を象徴する8つのスポットをデフォルメした模型が立ち並び、街ごとに様々な仕掛けが施されている。

ストリートカルチャーの発信地「渋谷」には、街の壁に絵や文字を自由に描くことができる「渋谷裏デジタル落書き」を展示。アニメカルチャーの聖地「秋葉原」はガチャガチャが特設され、ハンドルをひねるとビル全体のモニター映像が動き出すなど、随所に触れて楽しむ趣向が凝らされているので、三世代に渡って展示を楽しむことができそうだ。

渋谷 デジタル落書き

秋葉原

東京そのものをアートとして描いた村松氏に「東京」への思い、そして「アート」について考えを聞いた。

都市はアートである

ーー今回なぜ、「東京」をテーマにした展示を?

村松:今回のきっかけは、「都市とはそもそもアートだよね」っていう発想なんです。都市にアートっぽいものを持ってくるわけではなくて、「都市そのものがアート」だという考え方です。

たとえば僕らはよく「NYっぽい」とか「パリっぽい」とか言いますよね。それで「NYっぽい」と「カッコいい」と感じる。ということは、NYに何かを入れるわけではなくて、「NYそのものがアート」なんですよ。長いあいだ膨大な人々が集まって暮らしてきた営みの蓄積が流行を作り、NYっぽさをだしている。なので、その「東京らしさ」をアートで可視化することで都市を表現しました。

ーー世界でも有数の都市・東京もアートということですか?

村松:東京といえば、海外では世界最大の交差点として「渋谷のスクランブル交差点」がすごく有名なんですよ。あの交差点を行き交う人は放射状に動いて見えますよね。「なるほど。世界最大の交差点だと交差ではなく放射に見えるのか、これはおもしろい! 」そういう目線ですね。

ーー村松さんにとって東京はどんな街ですか?

村松:東京というのは、NYともパリとも違うと思っています。多くの世界的な都市にはどこか土着性がありますが、東京では「江戸っ子」ってほんの一部のことで、大部分は違いますよね。僕にとって東京は様々な文化を受け入れ、整理をしないままカオスな状態でたゆたい、変化し続ける街です。

ーーそれをアートで表現した?

村松:そうですね。カオスを表現するために色々と印象を使い分けていて、たとえばモニターとプロジェクター。クリアに出したいのであればモニターですが、不思議なもので、ものが動いている印象を作るときはプロジェクターのほうが圧倒的に効果的なんです。

ーー具体的に今回の展示の例でいうと?

村松:「歌舞伎町のネオン街」は、モニターとプロジェクターを混在させています。ネオン街の雑多な感じを表現するのはやはりモニターがよく、混ぜ込んだほうが新宿の混沌とした感じが出てくるんです。

テクノロジーとアートの行方

ーー一般的なアートは、画家が修行を重ねて技術を磨くように、技術を修練するものですよね。村松さんは長年デジタル映像で作品を作られていますが、テクノロジーとアートの関係についてはどのようにお考えですか?

村松:僕はあくまで「ツール」としてテクノロジーを使っています。テクノロジーとアートの創世記はそろそろ終わりで、なくなるわけではなく、当たり前の時代になると思うんですよ。

CGがそうだったように、「こんなことができるのか!」という驚きではなくて、「で、それおもしろいの?」ということが問われるようになる。

ーー新しいフェーズなんですね

村松:そもそもアートという言葉も今回意図があって、本当は僕がイメージするアートっていうのは、レンブラントとかピカソとか、そういう軽々しく言えないものだった。でも、今はアートっていう言葉の意味が変わってきていて、レンブラントがアート、ウォーホルがアート、そこにメディア・アート、インスタグラマーの写真、すべての自己表現がアートと言われる時代になった。だから僕自身は今回その意味性を考えた感じですね。もちろん自身も改めてアートとは何かを問うきっかけにもなりました。

私たちが何気なく触れている「東京」そして「アート」を、村松氏はひたすら考え抜き、テクノロジーを駆使して表現していた。「東京=TOKYO」をビビットに描いたエンタメ×アート空間で、新たな「東京」を探してみては?

■TOKYO ART CITY by NAKED
http://tokyoartcity.tokyo/
期間:2017年6月16日(金)~9月3日(日)
営業時間:11:00-18:00(6/16-7/21)/10:00-20:00(7/22-9/3)
場所:東京ドームシティ Gallery AaMo (ギャラリー アーモ)
住所:東京都文京区後楽 1-3-61 東京ドームシティ クリスタルアベニュー沿い
入場料金(当日券):大人1,600円/中人(中高大学生)1,400円/小人(小学生)900円 ※各税込価格/未就学児無料(単独入場不可)

bouncy編集部
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