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銭湯がダンスフロアに? ヘッドフォンで楽しむ新感覚音楽フェス「ダンス風呂屋」レポート

東京・上野の銭湯「日の出湯」で、6月14日(木)に「ダンス風呂屋」という音楽イベントが開催された。「ダンスフロア」と「ダンス風呂屋」をかけたユニークな催しは、「サイレントフェス」と呼ばれる、スピーカーやアンプを一切使わずにヘッドフォンで音楽を楽しむという新たなスタイルの音楽フェス。

前売り券は早々に売り切れ、都内だけでなく、神奈川や茨城など関東全域から客が集まり、客たちは新たな音楽体験に酔いしれた。

シュールな音楽体験! 今世界で注目される「サイレント・フェス」

一見すると会場は体を揺らす音が、ガサゴソと流れる異様な光景。そこでは客が時折発する歓声がこだまする。しかし、専用のヘッドフォンを装着すれば一変。ノリノリな音楽が流れ、巷のクラブと遜色はない。コードレスなので身体を揺らしても、激しく踊っても、まったく邪魔にはならないのだ。

ヘッドフォンは個別に音量を調節できるため、爆音にするもよし、BGM程度におさえるもよし、気分にあった楽しみ方ができるというメリットがある。訪れた客は「他のイベントと違い、周りの声が聞こえないので音楽に没頭できる」「爆音が苦手だったので、心地良い音量に調節できるのは嬉しい」と満足気な表情を浮かべていた。

ヘッドフォンスタイルのフェスは、海外では「サイレント・ディスコ」と呼ばれており、アメリカやヨーロッパでは騒音問題の解決策として近年注目を集めている。

ユニークなスタイルのイベントに、会場を提供した「日の出湯」 のオーナー田村祐一氏と、これまで全国50ヶ所で手がけてきた、「ダンス風呂屋」の主催者 Ozone LLC 代表・雨宮優氏、それぞれに新たな音楽イベントの狙いを聞いた。

もっと銭湯を身近に感じてもらいたい

ーー銭湯で音楽イベントというのは意外ですが、よくやっているんですか?

田村:はじめてです(笑) 。住宅地なので騒音問題がすごく心配だったのですが、サイレントフェスなら大丈夫。僕も興味あるし、ということでやることにしました。

ーー新しいことに前向きなんですね!

田村:もともとお湯に浸かりながら勉強をする「はだかの学校」をはじめ、色々イベントを開いていたんですね。ウチの集客を増やすということもそうですけど、今まで銭湯に行ったことない人がイベントの参加をきっかけにして親しんでくれて、地元に戻ったときに銭湯に行ってもらう。もっと銭湯を身近に感じてもらうことがねらいです。

銭湯とフェスは似ている

ーー今回のイベント開催のどういうきっかけですか?

雨宮:サイレントフェス自体はこれまで色々なところでやってきて、「次はどんな場所でできるかな?」「 そうだ銭湯でやろう!」と思ったんですね。それで、田村さんを共通の知人に紹介してもらい、意気投合しました。
正直「銭湯」って自分に馴染みがなかったんですけど、行ってみるとすごく良かったんです。お客さんの表情が入る前と後ではぜんぜん違う。すごく明るいんですね。入浴後もロビーで談笑していたりとかして、銭湯ってただ大きいお風呂ではなくて、地域コミュニケーションの場なんだって。

ーーたしかに「裸の付き合い」ってよく言いますもんね。

雨宮:心と身体、ひいては「場」を温めるという意味では、銭湯も音楽も共通しているので、相性が良いのかなとも思いました。過去にはイベントが終わった後に初対面のお客さん同士で仲良くなって飲みに行くっていうのも実際にありましたね(笑)

ワイヤレスヘッドフォンを使うユニークなイベントは、テクノロジーを活かすことで、人と人とのコミュニケーションを密にする画期的なアイデアだった。騒音問題を解決する新たなフェスは、「音楽」と「人」との距離とますます近づけてくれる新しいコミュニケーションの形かもしれない。

■Ozone LLC
http://social-fes.com/

■日の出湯
http://hinodeyu.com/

営業時間:15:00-24:00(最終受付23:40)
定休日:毎週水曜日
住所:東京都台東区元浅草2-10-5

bouncy編集部
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