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家電の未来が垣間見えるPanasonicの新拠点「Panasonic Design Kyoto」

Panasonic Design Kyoto」は、大阪と滋賀に分散していた家電のデザイン拠点を京都に集結し、2018年4月から始動しているPanasonicの新しいデザイン拠点。

この拠点には、事業部ごとに異なっていたデザインテイストを横断的に統一し、Panasonicとしてのアイデンティティを強く打ち出していくための環境を整えるという狙いがある。

Panasonicのデザインへのこだわりは、今に始まった事ではない。日本初のインハウスデザイン部門の立ち上げから、機能美や材料革新、ユーザビリティ、エコロジーなど時代に合わせて様々な価値をデザインに取り込み続けてきた。

そして、今年創立100年を迎えるPanasonicは、これまでの家電単体といった「もの」のデザインを超えて、家電を使うという「体験」自体までもデザインすることで、家電の新たな価値を創出していくことを目指している。

体験をデザインすること

家電を使うという「体験」をデザインするとはどういうことなのか、Panasonic アプライアンス社 デザイン統括部の長谷川錦哉氏にお話を伺った。

―― 家電の「体験」とはどのようなもの?

例えばご飯を炊こうと思ったらお米を研がないといけない。それをセットして炊飯器が動くようにセットしないといけない。こういった手間を無くしてしまうのが全自動という考え方で、それを良しとする生活もあります。

でも、もしかしたらお米を研ぐ感触が好きという人がいるかもしれない、そこに楽しさを感じる人がいるかもしれない。その人にとっては手間ではなくて豊かさになるのではないか。そういった楽しさに目を向けて、価値として提供できれば、(万人向けではないかもしれないが)豊かさを感じる生活につながるのではないかと考えています。

―― デザインの役割とは?

「デザイン」というと、製品の色・形をつくるだけと思われますが、その前段階では、“お客さんにとって楽しく便利に使ってもらうためには”など、たくさんの考えるプロセスがあります。この考えるプロセスをもっと膨らませて“こういう方向でお客さんを幸せにしていく”という考えを組み立ててアウトプットすることもデザインの重要な役割になっていく、そのためには生活に向き合い、生活を咀嚼する姿勢が重要だと考えています。

「Kyoto KADEN Lab.」という取り組み

「Kyoto KADEN Lab.」は、Panasonicが京都の伝統産業とともに、日本の感性とモノづくりの原点を探り、新たな家電デザインを、外部の視点を取り入れて研究する共創プロジェクト。

Panasonic Design Kyoto」では、この「Kyoto KADEN Lab.」のギャラリーが期間限定で設置され、生活の豊かさにつながる新たな価値を提案する家電のプロトタイプが展示された。

そこでは、「火のもつ独特の美しさや火に魅入る心地よい時間」を体験できる家電や、「そよ風という心地よい体験」を複数の要素に分解・再構築した家電など、私たちが知っている家電とは一線を画した価値提案がなされていた。これらのプロトタイプも生活に向き合い、豊かさを感じる瞬間に焦点を当てることで生み出されている。

家電の未来に向けて、様々なアプローチで試行錯誤を続けていくというPanasonic。

便利や効率だけでない、新たなアイデンティティを作り始めた「Panasonic Design Kyoto」の試みから未来のライフスタイルが見えてくるかも?

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