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サーファーが提案する“粋”な廃棄漁網の解決策「Bureo」

世界中の海で問題になっている、プラスチック汚染。そのプラスチック汚染の約10パーセントを占めているのは、海洋に投棄された漁網と言われている。

驚くべきことに、チリは漁業が盛んにも関わらず、漁網を回収するシステムが存在しないという。そして、大量に投棄された決して海に還ることのない漁網が、海洋生物の生態系を脅かす深刻な問題が起きているのだという。

そこで、海を愛する3人のサーファーが、プラスチック汚染を防ぐ革新的なソリューションとして考えついたのが、“漁網をリサイクルしスケートボードを作る”というアイディアだった。

リサイクルプログラムを立ち上げる

2014年1月、彼らはリサイクルプログラムである「Net Positiva」を開始した。このプログラムでは、地域に漁網を収集するポイントを提供し、海に漁網が漂う事態を防ぐことを目的としている。プラスチックなどの有害物質が海に侵入することを防ぐことは野生動物を保護することに繋がり、回収して得られた利益は、地元の漁村を支援するために使われるとのこと。

このプログラムでは、なんと最初の6か月の間に3000キログラムを超える漁網が回収されたという。この数字は、日々どれだけ大量の漁網が廃棄され続けていたかを示すものであるだろう。また彼らのHPでは、リサイクルされた漁網の面積が逐一発表されていて、2017年6月現在では、合計“18,194.13平方メートル”、東京ドームの面積の約4倍となっている。

スケートボードになるまでのプロセス

では、回収された漁網はどのようにスケートボードに変身するのだろうか。

  1. 回収された漁網はまずキレイに洗浄される。これで機械化されたリサイクルプロセスに入る準備はOK。
  2. 漁網はプロセスの中で細かく切断され、一度溶かされ、小さなリサイクルペレットに切断される。
  3. リサイクルペレットをスチール製の型に押し込み、スケートボードが出来上がる。

スケートボードの他にもサングラスを発表

具体的に彼らが発表しているプロダクトは、サーフィン練習用スケボーで知られるCarver Skateboardsとコラボしたスケートボード“The Ahi”や、スケートボード同様にリサイクルされた漁網で作られたサングラス“the Yuco”などである。

どちらもスタイリッシュなデザインと機能性に富んでいて、多くの人に愛用されている。

漁網は丈夫な素材でできているため、それらから作られたスケートボードやサングラスも耐久性と剛性を実現している。一生モノとして、長い間使えることが期待できる。

次世代に伝える海の大切さ

彼らはこのプログラムを通じて、チリや北米の若者に漁網が海に与える影響について学ばせ、若者たちもまた海を守るための活動に参加できることを知らせているという。漁網を「スケートボード」や、「サングラス」といった若者ウケするアイテムにリサイクルするのも、そうした若者層へのアピールにも繋がるはずだ。

彼らが繰り返し口にする“次世代”という言葉。未来の主役でもある“次世代”の人間も、今日私たちが直面している環境問題ついての認識を深め、解決への取り組みに参加する必要があると考えているのだ。

「Bureo」のスケートボードは、海の汚染原因を大好きなスケートボードに変身させるという粋な方法で、環境問題の革新的なソリューションを世間に呈示したといえる。さて、地球のため私たちは他に何ができるだろうか。

Bureo
Courtesy of Bureo

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