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プラスチックのリサイクルをもっと身近に「Precious Plastic」

食べ物の容器やポリバケツ、おもちゃにハンガーなど、私たちの身の回りにはプラスチックでできた製品があふれている。そして残念なことにプラスチックがあふれている場所は、身の回りだけではない。砂浜などにもゴミとして、これらはあふれかえり、深刻な環境問題となっているのだ。

再生すればりっぱな資源になるのに、なぜプラスチックはただのゴミとなってしまうのだろうか。年々プラスチック製品の生産は、右肩上がりに増えているのにも関わらず、プラスチックのリサイクル率は10パーセント未満だともいわれ、その資源の無駄が浮き彫りとなっている。

リサイクル率の低さの理由の一つに、プラスチックの再生は工場などが大々的な設備が必要で、個人単位で行うことは難しい、ということがあげられるだろう。

しかし、当時大学生だったDave Hakkens氏が開発したリサイクル装置「Precious Plastic」を使えば、個人が簡単にプラスチックを溶かしリサイクルできるという。

4つの装置で成り立つ「Precious Plastic」

2013年、大学の卒業プロジェクトのために作成された「Precious Plastic」は、次の4つの装置によって、誰でも簡単にプラスチックをリサイクルできる装置だ。

シュレッダー

プラスチックを粉砕する装置。不要なプラスチック製品を装置に入れると、フレーク状に粉砕できる。フレークの出力サイズも変更可能だ。

押し出し装置

プラスチックがヒモ状になって押し出されて出てくる装置。この装置により作られた素材は、3Dプリンター用の素材(フィラメント)として使用することができる。他にもグルグル巻いて固めてランプシェードにしたりと、活用方法は様々。

射出成形機

巨大な注射器のような形状の装置。装置から押し出されたプラスチックを型に流し込み圧入して形をつくる。小さな物を繰り返し作るのに最適な装置。

コンプレッサー

プラスチックをオーブンの中で加熱し、ゆっくりと型に押し込んでいく装置。大きな物を作るのに最適。

「Precious Plastic」は、修理や交換など、カスタマイズ性も高い装置である。また必要な材料も世界中で手に入れることができる物に特化しており、誰でも作れることを目的としている。

設計図を無料で提供

「Precious Plastic」の開発当初は、当初バージョン1.0だったが、改良が重ねられ、現在バージョン2.0となっている。

開発者のDave Hakkens氏は、リサイクル装置「Precious Plastic」の設計図を無料でHPにアップし、世界中の人にリサイクル活動を促している。誰でも自由に設計図をダウンロードでき、組み立てから使い方まで丁寧に詳しくHP内動画で説明されているのだ。

プラスチックを溶かすことに抵抗がある人は多いかもしれないが、Dave Hakkens氏はHPでプラスチックの種類や、その見分け方についても詳しく説明している。他にも、心配なことや不明点があればHPからいつでも質問ができるようになっている。

世界に一つのオリジナル作品

「Precious Plastic」で新しい姿に生まれ変わったプラスチック。Dave Hakkens氏自身はそれらを販売することは目的としていないものの、世界中の人が自ら作ったリサイクル製品を売りに出すことは大賛成だという。

「Precious Plastic」を自分で作成すれば、素材は簡単に手に入るため、あとは型にはめたりして新しい製品を作るのみである。様々な色のプラスチックがミックスされできたマーブル模様は、唯一無二の作品が生まれる予感がする輝きを放っている。お皿や小物入れ、帽子など、様々な作品がHPで紹介されている。

たくさんの時間やお金を費やし完成した「Precious Plastic」だが、実際いくら多くの人が利用することになっても、「寄付」以外にはDave Hakkens氏にお金は入らない。しかし、それでも世界のプラスチック問題を解決するため、彼の人々の生活を豊かにするための努力は続いていくことだろう。

Precious Plastic
Courtesy of Precious Plastic Community

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