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悠久の時間を紡ぎだすアートなテーブル「Sisyphus」

不思議な動きやユニークな動きで、多くの人の目を楽しませる芸術作品、キネティック・アート。日本でもキネティック・アートに特化した“キネティック・アート展”が各地で開催されるなど、人々の関心の高さがうかがえる。そんな中、アメリカではキネティック・アートを取り入れたテーブルが誕生した。

美しい砂の模様を描き続けるテーブル「Sisyphus」を開発したのは、自分の情熱を追い求めるために医者を辞めたというBruce Shapiro氏。あなたが持っているであろう家具としてのテーブルの概念を打ち壊す作品である。

名前の由来はギリシャ神話

テーブルの名前「Sisyphus」は、神々を二度も欺いたため、永遠に山頂に岩を運び続ける罰を受けることとなったというギリシャ神話に登場する「Sisyphus」に由来する。

テーブルの下をスチールボールが永遠に動き続ける様子は、まさに「Sisyphus」の姿を彷彿とさせるものだ。

モーターにより動くスチールボール

「Sisyphus」は、ガラストップの下に薄い砂の層があるテーブルである。砂の層にはスチールボールが1つ(2つあるバージョンもあり)、そしてテーブルの下にはスチールボールを動かすモーターがある。

このモーターの磁力にスチールボールが引っ張られることで、砂の層に模様がゆっくりと描かれていく仕組みである。ミュージックプレイヤーで音楽を再生するように、再生ボタンを押すとスチールボールが動きだす。専用アプリで模様の種類やスチールボールの速度を変えたり、ライトの明るさを調節したりすることも可能。その日の気分に合わせてピッタリの模様、速度、ライトの明るさを選べるのだ。

耳に心地よい音

「Sisyphus」からは、モーター音は聞こえず、スチールボールが砂の上を走る音が静かに聞こえてくるだけだという。この音は決して耳障りではなく、むしろ心地よい音だろう。

さらにスチールボールの速度を落とせば落とすほど音は小さくなるので、音に敏感な人は速度をゆっくりにしてみることをオススメする。

豊富な種類

選べる模様は、正確な数はまだ確定されていないものの、少なくとも25パターンはあるという。各模様の所要時間は、設定したスチールボールの速度やテーブルの大きさにもよるが、一時間未満のものから数時間かかるものまである。

ミュージックプレイヤーとは異なり、「Sisyphus」は以前描かれた模様の上に、今まさに選択した模様が上書きされることになる。そうすることで、時に驚くべきほどの美しい模様が生まれることもあるので必見だ。

電源について

「Sisyphus」はコンセントにさして使うテーブルである。しかし、このテーブルにはスイッチをオン/オフにする主電源がない。それは、その必要がないからである。専用アプリにより、スチールボールの動きを止めたりライトを消したりすることが簡単にできる。そして、その間「Sisyphus」は電力をほとんど消費しないため、コンセントをさしっぱなしでOKとのこと。

ゆっくりと動き続けるスチールボール。その動きを見ていると、自分を取り巻く時間までもがゆっくりになっていくようだ。そして「Sisyphus」が描き出す模様の精度に、きっとあなたは驚くはずだ。「Sisyphus」はただのテーブルではなく、一つの芸術作品といえるだろう。

Sisyphus
Courtesy of Sisyphus Industries

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