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アートとテクノロジーで人々を癒やす「ENESS」

“We mix art, technology and fun.”をコンセプトに活動しているマルチデザインスタジオ「ENESS」。1997年に設立され、エクストリームスポーツや劇場での3Dプロジェクションマッピングなどのパイオニア的な存在である。

オーストラリア・メルボルンを拠点に活動する彼らが手掛けてきた作品は、現代美術館からムンバイの街なかまで、多岐にわたる。そして実在する物体と映像を融合させた作品で、世界中の人々の目を楽しませてきているのだ。

“人々の生活に意味のある瞬間と不思議な感覚をもたらすよう努めている。”と語る彼らの作品は、どのようなものなのだろうか。

アートの舞台は小児病棟

病院は入院している人にとって、恐らく心躍る場所ではないだろう。特に幼いながらにして、様々な理由により病院生活を余技なくされている子どもたちにとっては、不安で心細い場所かもしれない。

病院では子どもたちの不安を取り除くため、ぬいぐるみを置くなど様々な工夫をこらしているわけだが、「ENESS」はアートを使って子どもたちを楽しませているという。

例えば、ある小児病棟の壁には、飛行機やフクロウなどのアニメーションを登場させるている。それもただのアニメーションではない。壁の前を歩く人の動きにLEDライトが反応する仕掛けになっていて、アニメーションのキャラクターや飛行機と競争だってできるのだ。

さらに壁にタッチするとハートが浮かび上がったり、動物が草むらから顔を覗かせたり、人が横切ることで雨のしずくが落ちてきたりと、子どもを飽きさせない仕掛けがたくさん盛り込まれているという。

彼らが目指したのは、前向きで落着きのある環境を患者である子どもに提供することだ。また病院の看護師は「空間を最大限に使い、インタラクティブな体験を子どもたちが直感的に行うことができることを目標とした」と語っている。

日本の苗場スキー場でも

彼らの活動は、日本でも行われている。

2011年、東日本大震災の影響により一時中止に追い込まれた、苗場スキー場を会場とするプロジェクションマッピングを使ったスノーショー「Colour Mountain」。関係者の強い希望で、翌年2012年に満を持して開催となったこのイベントは、人生を祝福し、地震により傷ついた私たち日本人に勇気を与えてくれる壮大なものとなった。

イベントでは、真っ白である雪山をプロジェクションマッピングにより鮮やかな色に染め、ライダーの滑りに合わせて雪山のビジュアルを変化させていった。実際にはただの雪山が、映像の投影により様々に変化していき、現実と架空の境界線がなくなるような不思議な感覚を味わえる作品となった。

今では世界中、様々な場所で見ることができるプロジェクションマッピング。この技法のパイオニアである彼らは今後どのような技術を用いて、私たちを驚かせてくれるのだろうか。日本でまた、彼らの作品が展示される日がくるのを楽しみに待ちたい。

ENESS
Courtesy of ENESS

bouncy編集部
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