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SXSWの息吹きが日本へ!「SXSW Welcome Party」レポート

毎年3月に、テキサス州オースティンで開催される巨大複合フェスティバル「SXSW」。今年は、かつて「Twitter」や「Airbnb」も受賞した「Interactive Innovation Awards」を、東京大学のロボット義足を開発するチーム「BionicM」が受賞したことも話題になった。

5月22日から26日まで、福岡・京都・東京・札幌の4都市で、本国のSXSW,LLCのスタッフも招いた「SXSW Welcome Party」が行われ、各会場では、注目アーティストのライブや、SXSWの魅力を語るトークショー、SXSW 2018に向けた展望などが語られた。

立ち見を含めた200名を越す参加者が集まり、熱気あふれるイベントとなった東京会場の様子をレポートする。

年々存在感を増す巨大複合イベント「SXSW」

インディーズ音楽のイベントを起源に持つ「SXSW」らしく、ミュージシャンによるアコースティックライブから始まった本イベントは、毎年SXSWへ参加し日本国内での啓蒙活動なども積極的に行う「株式会社未来予報」がモデレートするトークセッションへ。

株式会社未来予報は、「SXSW」の成り立ちから、会期中の現地の様子、最新の傾向などを豊富な資料や動画を交えて紹介。日本人の参加人数は、2016年は4番目だったが、今年2017年はイギリスについで2番目の多さとなり、日本からの参加者は増加傾向にあるという。

彼らが毎年SXSWに参加する理由は、「未来が見える」ことだと語る。実際に「Twitter」や「Airbnb」、後にAppleに買収された「Siri」など、「SXSW」で注目を集めたことで資金を調達したり、大企業に買収されてサービスを拡大し、文字通り世の中を変えるスタートアップも多く輩出しており、「SXSW」はスタートアップの登竜門的な役割をはたしている。

Peter Lewis SXSW,LLC Senior International Business Development Manager

本国SXSW,LLCでシニアマネージャーを務めるPeter Lewis氏は、運営者の立場から「SXSWはインタラクティブ部門だけではない」と語る。元々の起源である「Music(音楽)」では、会期中に2085のライブが街中で行われ、「Film(映画)」部門でもキャメロン・ディアス、ライアン・ゴズリングなどの有名セレブから、無名の新人までが世界中から集い、カルチャーの面でも重要なイベントに成長しているのだという。

参加者が語る「SXSW」の魅力

続いて、実際にSXSWへ参加した立場として、ピクチャーズデプト代表取締役で、SXSWフィルムウィーク東京主催プロデューサーの汐巻裕子氏、オフィシャルメディアとしてMusic部門のアーティストの紹介などを実施する株式会社Spincoaster代表取締役の林潤氏、アジアで唯一SXSWアートプログラム出展アーティストに選ばれた後藤映則氏が登壇。

汐巻裕子氏(SXSWフィルムウィーク東京主催プロデューサー)

汐巻氏は、全編英語で制作されたコメディ『サケボム』を配給するなかで「SXSW」の存在を知ったという。「SXSWは、普段は出会えない映画以外の最先端のクリエーターに会える場。その出会いの中で映画の企画やアイデアが生まれていく」と、参加する意義を語った。また近年のSXSWでは、不安定な世界情勢や政治、差別などを克服するツールとして、「コメディ」のパワー注目されているとのことだ。

林潤氏(株式会社Spincoaster代表取締役)

音楽メディア「Spincoaster」を運営する林氏は、「SXSWでは、これからブレイクする注目のアーティストがいち早くチェックできる。ライブだけではなく、アーティスト自身による講演も数多く行われ、アーティストが何を考えているかを知ることができるのも魅力だ」と語った。

後藤映則氏(SXSWアートプログラム出展アーティスト)

3Dプリントで出力したダンサーの動きに光を投射することで「時間」を表現する『toki-』で、今年から新設されたアート部門において、世界から選ばれた5人のアーティストの一人、後藤映則氏。彼は「”Keep weird in Austin”(オースティンでは変人であれ)というキャッチコピーをみつけてすごくいいなと思いました。日本でやってみたいことがあるけどくすぶっているような人は、SXSWに行けば受け入れてくれるのでは」と語り、「SXSW」の懐の深さを感じたようだ。

「SXSW 2018」へ向けて

会場の一角では、過去に日本からSXSWへ出展した経験のある企業や団体が、個別に相談に乗る「メンターセッション」が行われており、熱心にアドバイスを受ける参加者の姿が多く見られた。さらに、SXSW関連の映像の上映会なども行われており、「SXSW」のメインテーマである「Interactive,Music,Film」の要素を体験できるイベントとなった。

欧米では既に、特にテクノロジーやカルチャー領域における「最重要イベント」として認知される「SXSW」。ここ日本でも、その知名度や熱量は確実に上がりつつあるようだ。来年の「SXSW 2018」では、日本発のスタートアップやアーティストたちが、さらに存在感を示してくれるはずだ。

SXSW Welcome Party
Courtesy of 未来予報株式会社

bouncy編集部
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