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「世界一静かなスタバ」に笑顔があふれる理由とは?「Starbucks in Malaysia」

コーヒーの香りが漂い、いつも店内は多くの人で賑わっている人気のコーヒーチェーン「スターバックス」。スターバックスは、季節限定メニューなど魅力的なメニューの数々はもちろんのこと、「地域コミュニティの一員」として、復興支援を始めとする社会貢献や環境への取り組みなどに力を入れていることでもよく知られている。

そんなスターバックスの店舗数は、2015年時点のデータでは世界中に2万2千以上。その中で、「世界一静かなスタバ」と言われる店舗がマレーシア、アラルンプールの街の一角にある。

店内を包む「静寂」の理由

その店舗は、多くの人で賑わうBangsar Villageショッピングセンターに入っている。見た目は多くの他の店舗とまったく同じように見える。バリスタが一杯ずつ淹れるドリンクも、店内を漂うコーヒーの香りも同じである。

しかしカウンターでの注文時、カスタマーは他店舗との違いに気付くはずだ。なぜなら、注文のやり取りからメニューの提供まで、全て「手話」で行われるのである。

注文者がもし「手話」がわからない場合には、メニューカードでの注文もできるため、注文の際に発生する店員とのやりとりや、店舗スタッフ同士でのオーダーの受け渡しにおいて、「声」によるやりとりは基本的には必要ない。

そう、この店舗はスターバックスがろう者通訳協会と共同で、聴覚障がい者に雇用機会を提供するため開店させた店舗なのである。実際に13人いるスタッフの内、10人が聴覚に障がいを抱えているという。他3名はヒアリングパートナーで、店舗スタッフの全てが研修を受け、手話をマスターしている。

この店舗は、注文内容を大画面で確認できたりと、聴覚障がい者にもフレンドリーな店舗設計となっている。オーダーは、「手話」を通じてスピーディーかつスムーズにこなされ、いつも通りの美味しいコーヒーがサーブされるのだ。

数々の賞を受賞

スターバックスは、この取り組みの目的を次のように説明する。

障がいを持つ人が職場にもたらす価値を広く社会に認識させ、より多くの聴覚障がい者の生活を豊かにすること

実際に彼らの働きぶりは、数々の賞を受賞することで十分に立証されている。彼らのスタッフとしての勤勉さと優秀さは、障がいの有無に関係のないところにあるのだ。

聴覚障がい者で初めてのストアマネージャーを目指す

スターバックスにバリスタとして入社して3年、今はシフトマネージャーを務めるMohammad Aizad Bin Ariffin氏もまた、聴覚に障がいを持っている人物だ。聴覚障がい者で初めてのストアマネージャーになることを目指し、順調にキャリアを重ねている。

彼はこう語っている。

自身の恵まれた環境に感謝すると共に、同じように障がいを抱える人たちの見本になりたい。

このスターバックスで提供されているドリンクやフードメニュー自体は、他の店舗のものとなんら変わりはないが、店内に漂う心地よい静寂と、働く喜びに満ちたスタッフたちの笑顔が、ちょっとだけ特別な雰囲気を醸し出している。そんな店舗なのだ。

Starbucks Store in Malaysia
Courtesy of Starbucks

bouncy編集部
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