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ついに実現した垂直離着陸可能なジェット機「The Lilium Jet」

1894年、航空工学のパイオニアであるOtto Lilienthalは最初のグライダーの実験を始め、“いつでも必要なときにどこへでも飛べる未来”を思い描いたといわれている。

そんな彼の夢を現実のものとすべく立ち上がったのが、ドイツのスタートアップLilium社のCEOを務めるDaniel Wiegand氏。“いつでも必要なときにどこへでも飛べる未来”、すなわち「空飛ぶタクシー」が存在する世界を実現させるべく、3人の共同設立者と共に開発を進めてきた。

そしてついにこの度、世界初電動の垂直離着陸機「The Lilium Jet」のテスト飛行に成功したという。2人乗りのフルスケールでのテスト飛行成功のニュースにより、空飛ぶタクシーが実現する日が着実に近づいてきたようだ。

垂直離着陸で滑走路不要

「The Lilium Jet」で最も特筆すべき点は、「垂直での離着陸」ができるという点だ。この実現により、まず滑走路が不要になった。滑走路を確保することは、狭い都会では非常に困難で不可能に近かった。さらに、滑走路が必要であれば、空飛ぶタクシー乗り場の数や場所が限定的になってしまう恐れがあった。

しかし「The Lilium Jet」は、まるでヘリコプターのように浮き上がり、浮上したのちは水平に移動を開始することができるため、高層ビルや建物でひしめき合っている大都市の中心部での飛行も問題ない。

移動スピードは車の5倍

「The Lilium Jet」のスピードは、何と自動車の5倍のスピードだという。今まで時間とコストがかかっていた長距離移動も、これで難なく行えるだろう。日常的にも、朝の通勤時間を短縮することができる。例えば毎日片道1時間かかっていたところ、「The Lilium Jet」であれば約10分ちょっとに短縮することができるのだ。そのおかげで、いつもよりも長く寝ていることもできるし、余った時間でランニングだってできるのだ。あなたの日常が激変するだろう。

そして地上の道路とは異なり、空は渋滞知らずのため、なかなか車が前に進まないイライラや、排気ガスだらけの空気を吸わずに済むだろう。空での移動は爽快感をもたらすだけではなく、壮大な景色を楽しめるという利点もある。

長距離移動が格段に楽になる

移動スピードが5倍になったことで、以下のようなことが実現可能と予想される。

  • 空気のキレイな田舎に住みながら、都心部にあるオフィスに通う。
  • 車の必要性を減らすことで、道路の交通量が減り、騒音や排気ガスが少なくなる。
  • 道路や橋などのインフラを新たに造る必要が無くなり、自然をそのままに残すことができる。

ちなみに「The Lilium Jet」は、オール電化なので二酸化炭素排出はゼロで、飛行音もバイク以下の静かさを実現している。つまり、環境にも人にも優しい乗り物といえそうだ。

2017年4月、2人乗りのフルスケールでのテスト飛行成功を経て、Lilium社の次なる目標は5人乗りの開発である。ボタン一つで呼ぶことのできる空飛ぶタクシーの実用化を、「2025年」に設定した彼らの活動にこれからも注目していきたい。

The Lilium Jet
Courtesy of Lilium Aviation

bouncy編集部
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