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ホストが接客する書店にはどんな人が訪れるのか定点観測

昨年歌舞伎町にオープンした、ユニークな書店「歌舞伎町ブックセンター」。ラブホテルやホストクラブが乱立する一画に店を構える書店には大きな特徴が2つある。1つは販売している本の全てが「愛」をテーマにしているということ。もう1つは現役のホストが接客し、本を勧めるということ。

夜、女性が大枚をはたいて訪れるホストクラブに行かずともホストと接することができる異色の書店にはどんな客が来るのか? 定点観測をし、ホストと来店客にインタビューを行った。

東京在住の20代女性


ーー今日は誰と来ましたか?

女性:大学のサークルのメンバーと来ました。 

ーーお店のイメージは?

女性:アブないお店なのかな? と思ったのですが、どういうお店なんだろう?と入ってみたら本が沢山並んでいてびっくりしました。それに、店内はアーティスティックな感じがしました。

ーー来店は何回目ですか?

女性:2回目です。

ーーお店の魅力は?

女性:このお店はホストの方がオススメしてくれることがおもしろいと思いました。人がオススメしてくれる本は何かしら魅力があると思うので、 私はオススメされると好きになることが多いのでこういうお店に足を運びたいなと思います。

東京在住の40代男性

ーーこのお店には良く来店しますか?

男性:初めてです。

ーー来店のきっかけは?

男性:ネットで情報を見て、ホストクラブが立ち並ぶ一画の書店ということで、おもしろそうだなと思いました。

ーーホストの方と話したのは初めてですか?

男性:初めてでした(笑)おもったより気さくでしたね。

ーー本はよく読みますか?

男性:そうですね、ちょっと前まで書店員でしたので。どんな選書をしているのかとか、どんな並べ方してるかとかが、気になってきました。こういう集め方や並べ方もあるのかと思いましたね。たとえば文庫本は出版社ごとに並べるのが一般的ですが、ここは一緒に並んでいます。こういう書店も書店もやってみたかったなと思いました。

大阪出身の20代女性二人組

ーー今日はどちらから来ましたか?

女性(左):大阪です。ホストの方がお昼働いているということが今まで聞いたことがなかったので興味を持ちました。前から来たいと思っていて、東京に来る用事があったので、都内に住んでいる友人についてきてもらいました。

ーーホストクラブには良く行きますか?

女性(左):行ったことないです。
女性(右):私もないです。

ーー接客を受けてみてどうですか?

女性(左):今日話してみて、普通にメッチャおもしろい人だと思いました。普段は本をオススメされることはありませんが、ここでは一緒に読んで「これ面白いね」と発見があるので新鮮でした。

女性(右):本は一人でじっくり浸るものだと思っていて、共有するものじゃないと思っていたんですけど、一緒に見て選ぶことがおもしろいと今日はじめて思いました。

女子(左):ホストの方はすごく良いにおいがしたのが、一番の発見でした。

ホストクラブ「SMAPPA!HANS AXEL VON FERSEN」取締役 七咲 葵氏

ーーホスト歴は?

七咲:12年ですね。

ーー昨日も出勤したんですか?

七咲:はい、出勤しました。

ーーこの後もお店に?

七咲:はい、出勤します。愛を伝えるために本を読んで、接客して、日々頑張っています。

ーーオススメの本は?

七咲:今 「男と女のワイン術 2杯め ―グッとくる家飲み編」ですね。マニアックなワインから、初心者向けまで、この1冊で料理や気分に合わせた飲み分けが書いてある本です。「家飲み編」なので愛野要素が入ってますよね。僕は1巻目をもう読んだので、ステップアップしてもっとドロドロした内容に進もうかなと思って、今読んでいます。

ホストクラブ「SMAPPA!HANS AXEL VON FERSEN」スタッフ 縁氏

ーーいつもお店に立っていますか?

縁:グループのホストが順番に店頭に立つので、頻度としては月1回くらいですね。自分は3回目です。

ーー接客は慣れましたか?

縁:慣れないですね。夜女性と接客することとは全然違うので。まず目的が違って、ホストクラブはお酒を飲んでその場を楽しみに来ていますが、ここのお客さんは本を探しに来ています。言うなれば全然違う仕事ですね。

ホストは自分が商品ですが、ここは本をオススメしないといけない。だから本を知らないといけないし伝える言葉を知らないといけないので。

ーーホスト歴は長いですか?

縁:8ヶ月ですそれまでは不動産の営業マンでした。

ーーホストの仕事を始めてみていかがですか?

縁:生活のリズムが違ったり、仕事の内容も全然違いますが、色々な話を聞けて知識を増やすことができるし何よりお客さまが楽しませられたとときはとてもやりがいがありますね。

・ ・ ・

ホストが接客をする書店。そこには本についてやホストとコミュニケーションをとりたい人が集い、本の魅力を再発見する場所だった。そして、この試みはホストにとっても自らの仕事やふるまいを見つめ直す挑戦的な取り組みだった。日常とちょっと違ったコミュニケーションを楽しんでみては?

■歌舞伎町ブックセンター
【場所】東京都 新宿区歌舞伎町2-28-14
【営業時間】11:30~17:00 ※夜は引き続きカフェスペースとして営業

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