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都心に自然と利便性をもたらす近未来の空中農園「Urban Skyfarm」

ビルの屋上や街角の緑化、ミニ菜園などが最近注目を集めているが、都市部における「自然」の確保は、どこの国においても解決しなくてはいけない課題の一つだろう。

コンクリートに覆われた地面は雨水を吸収せず、ゲリラ豪雨などの際には道路に水が溢れかえる。ビルの外壁に直接当たる日光は、ビル内の温度を上昇させ、結果的にエアコンなどの利用率を上げる。そしてなによりも、「癒やし」を与えてくれる自然が減ることは、人々の心に悪影響を及ぼすだろう。

「未来の都心部における自然のありかたは、どのようにあるべきか?」。韓国のソウルを想定して、ロサンゼルスのデザイナーSteve Lee氏が製作した「Urban Skyfarm」は、「都市型農園」のコンセプトモデルだ。都心にそびえ立つ、巨大な樹木のようなこのデザインは、世界的なデザインコンペ「A’Design Award」にて「未来のデザイン賞」を受賞している。

「Urban Skyfarm」とは?

その名の通り「空中農園」なわけだが、ただ単にカッコイイだけの代物ではない。垂直型のデザインにすることによって、何かと過密な都心にも効率的に緑を取り入れることができるのだ。

作物の特性によって使い分けられるスペース

「Urban Skyfarm」は、葉、枝、幹、根の部位に分かれており、それぞれ日当りを重要視する作物や、日陰で育てる作物などに使い分けられる。例えば野菜や果物は「葉」の部分、バジルなどはおそらく「枝」や「幹」にあたる中間部で栽培される。施設内は「LEDライト」が完備されており、天候に左右されることなく、屋外の農園より良い条件で作物を育てることができる。

市民の「ハブ」的存在にも活用

「根」にあたる1階部分は、市民のコミュニティー・スペースとして開放される。飲食店やイベントスペースなどを設置し、自然の確保だけでなく、都心らしい一面も備わっている。

サステナビリティを実現する空間に

施設内では作物の栽培の他、エネルギー供給や浄水、空気清浄なども行うことができるため、街全体の環境保全にも大きく貢献することが期待される。ただ農作物を作るだけの場ではなく、緑と人々の共存を目指す場となるのだ。

超過密都市で自然を確保する方法として

世界有数の大都市となった東京も、かつては森や林など、緑に溢れた循環環境都市だったそうだ。しかし、現在はといえば所狭しとビルが建ち並び、緑を見ることは少ない。様々な機能が都市集中型となり、より多くの人が中心部に集中するようになったからだ。この現状も、都市の成長には不可避な結果だったのかもしれない。

戦後日本の急成長の中で、一時は軽視された緑や自然だが、自然破壊や環境保全が叫ばれるようになったこの数十年は、その重要性が改めて見直されつつある。

物理的なスペースが限られる超過密時代の都心部において、どのように自然を確保するかの回答として考えられたこの垂直型の「Urban Skyfarm」。 これはコンセプトモデルのため、今のところ建設の計画はないが、ひょっとしたら数十年後、高層ビルの隣にはこのような高層の人工樹木が並んで建っているかも…?

Urban Skyfarm
Courtesy of Aprilli

bouncy編集部
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