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誰でもアニメ声で話せる!?ハイテクスピーカー「ANIMEGAPHONE」レビュー

あらかじめ人の声を登録することで、使用者の声をリアルタイムでアニメ声に変換する「ANIMEGAPHONE(アニメガホン)」が開発された。男性がキュートなアニメ声で話したり、女性がたくましい男性声優の声で話したり。そんな名探偵コナンの世界を実現するハイテクメガホンはどのようにして誕生したのか、開発元のTBWA\HAKUHODOで実機を体験してきた。

リアルタイムで音声をアニメ声に変換

「ANIMEGAPHONE」のプロジェクトには全部で4社からなる「アニメガホン制作委員会」によって開発された。企画 / 開発を「TBWA\HAKUHODO」、音声合成技術の提供を「クリムゾンテクノロジー」、ハードウェアの開発を「ユカイ工学」、イラストレーションを「KOTOBUKISUN」がそれぞれ担当している。

まだプロトタイプの段階の「ANIMEGAPHONE」だが、アニメ声優の声が登録されており、実際に稼働するレベルに達している。

見かけはマンガっぽいデザインのメガホンだが、トリガーを引きながら話しかけると、リアルタイムで使用者の発声を読み取り、別人の声に変換して拡声するのだ。今回登録されていたのは、人気声優の平田広明氏、小岩井ことり氏の2人。

マイク付近には3つのボタンがあり、右端のボタンを押せば登録している声が3つまで切り替わる。「男性→女性」「女性→男性」「同性間」と、あらゆる声をリアルタイムで変換してしまうコンセプトとなっている。

なお、音の高低や発音をリアルタイム変換しているため、日本語にない発音の外国語ではうまく変換されないこともあるという。実際に試したところ、男性である筆者の声が、キュートなアニメ声になるという、またとない体験をすることができた。歌がうまい人の方が変換精度が高くなるなど、「変換のコツ」が感じられたのも印象的だった。

テクノロジーの力で群衆整理

「テクノロジーの力で何か問題解決ができないか?」というところから、1年半以上の開発期間かけて完成した「ANIMEGAPHONE」。一体どのような経緯を経てきたのか、クリエイティブディレクターとして開発に携わった市川直人氏に話を聞いた。

―― アニメガホンが誕生した経緯は?

市川:最初からメガホンに決まっていたわけではなく、新しいテクノロジーを使って何か問題解決ができないか?という広い間口から始まりました。その中で「群衆整理」と「カクテルパーティ効果」が結びついたんです。

―― 「カクテルパーティ効果」とは?

市川:騒がしい環境でも自分の興味や関心がある声は、自然に聞き取れるという現象です。イベントで警備員が拡声器を持って列の整理をしても、混雑しているとお客さんの耳まで届かないかもしれない。

一方で、好きな声優さんやアーティストの声で整理を呼びかけられたら、自然に耳に入って指示がスムーズになるかもしれない。「カクテルパーティ効果」が群衆整理の方法をアップデートできるのでは、と考えました。

―― 実際にワンフェスで使用して、反響はどうだったか?
市川:実際に警備員の方にアニメ声で列の整理をやってもらったんですが、現地では事前にうわさを聞きつけた小岩井ことりさんのファンの方が、わざわざ広い会場の中を探して来てくれたり、たまたま見かけた人にも楽しんでもらえて、好評だったと思っています。

・ ・ ・

なお、「ANIMEGAPHONE」に声を登録するのは、約200語のワードをシステムに機械学習させる必要があり、正しく変換できるまでに数日以上を要するという。そのため市販化ではなく、イベント単位での貸し出しというビジネスモデルを展開する予定となっている。

今後、「ANIMEGAPHONE」はさらに改善を重ねて、変換の精度を向上させていくという。警備員全員がイベントごとに最適化された声で、効果的に群衆整理を行う時代が訪れるのかも?

ANIMEGAPHONE
TBWA\HAKUHODO

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